スーパーカブ50で巡る遠州の寺社・史跡

主に遠州地域の寺社・史跡を巡るカブログです。

カブツーリング #6 @遠州七天狗の寺社 Vol.5 〜光明山光明寺・深奥山方広寺 (奥山半僧坊) 〜

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こんにちは、シンです。

遠州の七天狗を巡るツーリング記事もラスト、残すは光明寺と方広寺です。

大乗院から光明寺まで

ではスタート地点から実は一番近くにあった光明寺へと向かいます。
磐田市街地から県道44号、天竜川東岸の県道343号を北上していくと、北遠の山々広がって見えます。

大乗院から光明寺までのルート

北遠の山並み

七天狗の山をマッピングした際、あまりピンと来なかったんですよね。
それは浜松を中心に見ていたから。
天狗の伝説が伝えられた頃の遠州の中心地は曳馬 (浜松) ではなく見附 (磐田) です。
磐田を中心にマッピングされた地点を見てみると・・・

磐田を囲むように天狗を祀った寺院が

磐田市中心にある大乗院 (上の地図の中央下) にいる三仭坊も元は東の小笠山にいたので、磐田市を囲むように配置されているように見えます。

光明山光明寺

光明寺の山号は光明寺、宗派は曹洞宗です。
養老元年 (717年) 、これまた行基が開山したとされています。

今は天竜二俣と山東の境ら辺に建っていますが、元々はここより6km北東の光明山にありました。
昭和6年 (1931年) の火災で焼失してしまい、今の場所に建て直されたんですね。
そちらにもいずれ行かないといけません。

大黒殿

大黒殿と奥の院

光明寺に訪れる人のほとんどはこちらの大黒殿目当てです。
ここにはなんと日本一大きな大黒様が祀られているのです、その高さ2.3m。
そんな日本一が身近にあること、全然知りませんでした。
この大黒様をお参りすると金運が爆上がり!?するとかしないとか。

ドキドキ

デデーン!大黒様です

お顔をアップで

でかい!
そして眩しい!
金色に輝くお姿、いかにも金運が上がりそうです。

だいたいお賽銭は5円玉と決めているのですが、今回は奮発して100円玉と20倍の金額を投げ入れました。
これで宝くじの当選確率が20倍高まったことでしょう。
(で、宝くじ買い忘れたというオチですが汗)
金運上げたい人はこのお寺、要チェックですよ。

なんでこんな大きな大黒様がいるのか?
その理由は前述した火災にあります。
火災の被害を受けた境内にあった樹齢1000年の大杉、これを利用したんですね。
だからこんな巨大な大黒様が出来上がりました。

この大杉が大黒様に

光明殿

大黒殿の隣の光明殿

おそらくこちらのお堂に天狗様である笠峰坊が祀られているのではないでしょうか?
しかし、実は境内の別の場所に石像があるとの情報も・・・。
本来の光明山を見に行くときに石像も探したいと思います。

光明殿

奥の院

奥の院

大黒殿の写真で上の方にポツンとあったのが奥の院です。
奥の院には徳川家康が守り神として兜に入れていた摩利支天像が祀られているそうです。

摩利支天

奥の院は狛犬ではなくかわいい猪に守られています。

猪が御堂を守る

奥の院から更に上がると展望台があり、二俣の街が眼下に広がります。
でも木が生い茂っていて、眺望は奥の院からのほうがいいですね。

二俣の街並み

アクトタワーも見える

光明寺から方広寺まで

遠州の七天狗、最後は方広寺です。
方広寺だけが天竜川より西にある寺院となります。

光明寺から方広寺までのルート

方広寺 (奥山半僧坊)

入り口には堂々と奥山半僧坊、小さく方広寺

山号は深奥山 (じんのうざん) 、宗派は臨済宗です。
応安4年 (1371年) に無文元選禅師によって開かれました。
そしてここは末寺が170ほどある (といってもほとんどが浜松市または浜松市近郊) 方広寺派の大本山です。

地元では方広寺より奥山半僧坊と呼ぶことの方が多いかな?

奥山半僧坊

遠州の七天狗最後の紹介となった奥山半僧坊。
今までの天狗様は僧侶、山伏が修行した末の姿だったりしましたが、奥山半僧坊はちょっと違います。

無文元選禅師が元での修行を終えて帰国の際に東シナ海で台風に遭遇し、もはやこれまで、という時に鼻の高い一人の異人が現れ救ってくれました。
そして結果としてその異人が方広寺を護る鎮守として奥山半僧坊大権現として祀られるようになるわけです。

つまり奥山半僧坊は天狗様になる前から鼻が高く、そして異 (国) 人。
ね、他の天狗様とは出自が違うでしょ?
もしかしたらコーカソイドだったのかもしれません。

奥山半僧坊 (方広寺HPより)

方広寺の拝観受付は15時30分まで

総門

そんな方広寺ですが、境内に入るのに拝観料¥500が必要になります。
そして拝観受付は15時30分まで。

間に合いませんでした

間に合わないのは初めから分かっていましたが、それでも全てをカブで走って繋ぐことが一つの目標でしたからここまで来ました。
拝観はまた後日ですね。

来たという証拠写真だけでも撮っておこう

ここ奥山半僧坊と言えば野沢製菓の大あんまきが名物です。
1本¥600ですがあんこがぎっしり入っていてコスパ抜群!
オススメですよ。

参道にある野沢製菓

大あんまき

まとめ

新たなクエストが発生した

今回遠州の七天狗をひと巡りできたのは良かったですが、巡ったことによって新たな天狗クエストが発生しました。

  1. 秋葉寺で三尺坊の御札を入手する
  2. 春埜山大光寺で太白坊の御札を入手する
  3. 雲林寺の思案坊大権現御堂をお参りする
  4. 奥山半僧坊をお参りする
  5. 小笠神社、多聞天神社をお参りする
  6. 光明寺の笠峰坊石像を見つける
  7. 元の光明寺があった光明山に行く

難易度高いのは2の「春埜山大光寺で太白坊の御札を入手する」です。
行かないと分からないですから。
ここに関しては御札を郵送してもらう、の手段が取れるならそれもアリかな?

そして天狗様とは別の遠州寺社クエストも発生しました。

  1. 水窪の山住神社をお参りする
  2. 小笠山周辺にある三熊野神社、高松神社、小笠神社、法多山をお参りする

1はヤマイヌ信仰についての興味です。
天竜スーパー林道を走るという目的もあります。

2は小笠山一帯を紀伊半島に見立てたときに熊野三山および高野山に該当する寺社を見ておきたいからです。
時間が許すなら戦国時代に遠州一の防御を誇った高天神城跡も訪れたいスポットです。

今回の走行距離と燃費

天竜二俣駅近くのファミリーマート天竜二俣東店をスタートし、遠州の七天狗の寺院を巡ったツーリング。
終点の方広寺に辿り着いた時のメーターは2,195kmだったので、走行距離は約190kmでした。
燃費に関しては74.3km/Lとまずまずの値でした。

方広寺到着時点でのメーターは2,195km

190kmというと浜松駅から小田原駅まで行ける距離です。
そしてかかった時間は約11時間ですからもう3時間ほど頑張れば東京駅。
スーパーカブ50で浜松から東京まで1日で行けなくもない、と思ってしまいました。
東京まで行くのに必要なレギュラーガソリンの量は今回の燃費から3.5Lと試算、¥180/Lだとして片道¥630です。
テント持って出かければめちゃくちゃ安い経費で旅に出られます。
若い時にやっとけばよかった、と大いに後悔・・・。

これで遠州の七天狗を巡るカブツーリング記事はおしまいです。

それでは皆さん、Have a nice day !

お疲れさん